*,〜飲めるのみもの、飲めないのみもの〜,No date, 1 ##################################### %*,JP 〜飲めるのみもの、飲めないのみもの〜  The source of イルヴァ資料館 飲むポーション類 「媚薬」  名前だけで何やらときめきを感じさせる魅惑の水薬。 デリカシーのない者は直接手渡そうとして手痛い平手 を食らうが、そういう趣味のある人はご自由に。 「進化のポーション」  自らの肉体を合理的に再構築させる効果を持つ水薬。 成分は不明だが、謎のドームの一団が秘密の一端を握 っているらしい、ということだけ分かっている。 「下落のポーション」  飲んだ瞬間、自分が今まで積み上げてきた何かが崩 れ去っていったかのような感覚に陥る、非常に危険な ポーション。気をつけるがいい、あなたは今や過去の あなただ! 「変異治療のポーション」  変わり果てた自らを顧みることが出来る非常に稀有 な水薬。残念ながらエーテル病は治すことはできない が、身に降りかかった様々な症状を治癒できることだ ろう。そう、良質な変成でさえも。 「突然変異のポーション」  飲むと突然人成らざる成長をする水薬。興味本位に 飲むのは止めよう。人間を止めたいあなたにだけオス スメ。 「失耐性のポーション」  自らが身につけた大切な何かを失ってしまうという 非常に危険な水薬。決して興味本位で友人に投げては いけない。 「脆弱のポーション」  飲むと突然過去の過ちを思い出し、防御が疎かにな ってしまうという危険な水薬。抽出方法は不明だが、 きっと瓶の中一杯に銀眼の斬殺者の罵倒が詰め込まれ ているのだろう。 「英雄気分のポーション」  突然自らに軍神が降臨したかのような錯覚を覚える 水薬。無論一時的なものだが確かな効果があるものな ので、新人ガードが仕事時に緊張せぬよう日夜携帯し ているとかいないとか。 「鈍足のポーション」  飲むと突然鉛を飲み込んだかのように体が重くなり、 反面、周りの世界が急速に動き出しているように錯覚 する危険な水薬。その非日常的な世界に思いをはせ、 半ば中毒的に飲む輩が近年問題とされている。 「加速のポーション」  飲むと突然時間の流れを肌で感じるような錯覚を覚 える水薬。思考するだけで行動が容易についてくる非 常に有り難い水薬だが、乱用の結果無精になり息をす るのを忘れた、ということにはならないように。 「元素耐性のポーション」  三属性のドラゴンの牙を煎じて混ぜている為、服用 すればそれらの属性に非常に強くなると謳う水薬。実 際の効能はそれほどでもないので恐らくは火炎樹当た りの皮を使っているのだろう。 「トロールの血」  突然自らが屈強なトロールになった気になる水薬。 肉体の方も同様の錯覚を起こすのか、効果が切れるま で服用者の新陳代謝が物凄いことになる。 「沈黙のポーション」  沈黙の霧をかき集めたものを蒸留し、残った固形物 の方をすり潰して作られた水薬。一度飲むと喉に異物 感を覚え、魔法の詠唱どころではなくなる危険な代物 だ。 「防衛者のポーション」  突然自らが全てを護る盾となった気になる水薬。薬 に含まれる成分により、多少の不安も意に介さなくな るようだ。 「汚水」  ノースティリスにおいて、市民が普段の生活に使用 している水を空き瓶に詰めたもの。生活用水であるも のの、現在のノースティリスの水質汚染度は高く、お いそれと飲用するべきではないだろう。 「潜在能力のポーション」  体の中の神経器官を内側から刺激することにより、 恒久的な成長を遂げるポーション。じわじわと体が温 かくなるこの薬は長寿に非常に有益とされ、しばしば 大富豪が町を訪れては買っていくという。 「精神復活のポーション」  飲むことにより精神に作用していた悪い影響を平常 時まで回復させることのできる水薬。あくまでもいつ もの自分に戻るだけなので、格好よかったあの頃に戻 る、等といった使い方は出来ない。 「肉体復活のポーション」  飲むことにより肉体に作用していた悪い影響を平常 時まで回復させることのできる水薬。あくまでもいつ もの自分に戻るだけなので、スラっとしていたあの頃 に戻る、等といった使い方は出来ない。 「毒薬」  ピラミッドに生息すると言われるダイオウサソリの 尻尾から抽出した毒を汚水で薄めた水薬。服用すれば 当然毒に侵されるが、腐った魚のようなこの匂いでは 誰も好き好んでは飲まないだろう。 「軽傷治癒のポーション」  ゴブリンシャーマンの持つ杖から魔力を抽出して生 成された水薬。元々がゴブリンの持つ杖なので、効力 的にもたかが知れている。冒険者の中には渇きを凌ぐ 為だけに携帯している者もいるらしい。 「重傷治癒のポーション」  万病に効くと呼ばれるありとあらゆる薬草を一か所 にまとめ、それを無理矢理煮詰め上げたいかにもそれ らしい水薬。味の方は強烈に苦く、何やら効果を感じ させるが実際の効果はそれほどでもない。 「致命傷治癒のポーション」  静謐な山から湧きだした水にコブラのエキスと癒し 手の祈りの言葉を込めた水薬。実際そこそこの回復を するが、この効果がエキスによるものか祈りによるも のかは知る由はない。 「体力回復のポーション」  分かりやすい名前をしたもっともらしい水薬。効果 の程もそれなりで広がる傷を防ぐのには有効だが、継 続的な創傷に対しては少々心もとないと言える。 「癒し手のポーション」  癒し手達が古来から粛々と守ってきた生薬を粉にし、 水薬に混ぜたもの。いたく怪しいものであるが、効果 としてはしっかりとしたもので、緊急時にはいくつか 携帯しておきたいものである。 「癒し手オディナのポーション」  高名な癒し手であるオディナの名を冠した霊験あら たかな水薬。薬は青みがかかった透明色で、仄かに甘 い香りを漂わせる。その為、この薬を香水代わりにつ けるといった流行も生み出された。  偉大な癒し手、オディナの名を冠した高価な水薬。 透き通った海の様な色をした薬液に傷を一度浸せば、 まるで砂浜に書いた文字のように、傷口を消し去って しまうと言われている。 「白き癒し手エリスのポーション」  「白き癒し手」エリスの名の通り、乳白色をした水 薬。今までの水薬と違い、抽出物ではなく魔力を直接 水に化合している。その為速効性が高く、瀕死の重傷 者さえも治癒させる力を秘めているという。 「聖なる癒し手ジュアのポーション」  聖なる癒し手の名を持つ恐れ多き水薬。もはや何が 調合されているか分からず、薬液は玉虫色の輝きを見 せているが、一度口にすれば、夢であったかの如く傷 が癒えると言う。 「麻痺のポーション」  パラライザーを煎じたものを水薬に混ぜたもの。飲 むと肉体に障害をきたすほどの痺れを生じさせる。誤 飲してしまっても一過性のものである為心配はないが、 癖にならないようにと忠告しておこう。 「混乱のポーション」  飲むと頭に激痛を引き起こす水薬。頭痛は一過性の ものだが、平衡感覚や読解力、会話能力の著しい低下 を誘発させる。また酩酊時の症状と似ている為、誤飲 した場合泥酔者と間違われるので取り扱いには注意し よう。 「盲目のポーション」  身がとても辛いことで有名な火蟹のエキスを余す所 なく用いた水薬。飲めば忽ち汗が吹き出し目に入り、 戦闘どころではなくなってしまう。その発汗作用によ り痩せる効果があると勘違いされ、しばしば売れるら しい。パンプキン達のエキスを抽出し、透明薬を作り 出す研究中に生まれた失敗作。飲むことで透明化する ことを目的としていたが、モンスターのエキスは真っ 先に目に反応し、自分以外を認識できなくさせてしま ったのだ。 「ラムネ」  祭りの出店等で販売される、子供でも飲むことが出 来る舌を騒がす水薬。程良く甘いその味は、飲むだけ で何だか疲れが吹き飛ぶようだ。 「睡眠薬」  甘い香りのする水薬。振りかければどんな猛獣でも 忽ち大人しくなるという。不眠症のあなたにも是非と も一本。 混ぜるポーション 「耐熱コーティング液」  浸したものに耐炎の保護膜を塗布する水薬。あくま でも物品にしか効果がないので、飲んだところで、あ なたの内臓はアツアツの物を食べた時に生ずる火傷に 何ら抵抗を示さないだろう。 「耐酸性コーティング液」  浸したものに耐酸性の保護膜を塗布する水薬。あく までも物品にしか効果がないので、飲んだところで、 あなたの内臓は飲みすぎた日の強烈な胃酸に対して何 ら耐性を得ることはないだろう。 「染料」  浸すことにより対象物を独自の色に染め上げること のできる、多様な色を持つ液体。当然ながら飲料では ないので飲まないことをお勧めするが、鮮やかな自分 に出会いたいなら止めはしない。 「水」  ティリスにおいて、紛れない水は貴重な物である。 蒸留技術がありながら水を生産できない訳は、潜在的 に液体に混じるエーテルの存在にある。日常的に空気 中に溢れるそれを取り除くには非常な労力がかかるの だ。 危ないポーション 「食塩水」  塩分が過分に含まれた水薬。完全に混ざり切ってい る為料理に使用することは出来ないが、町の清掃員達 はこれを害虫駆除用に多数携行しているという。 「火炎瓶」  明らかに対象を火炎で燃やす意図を持つ危険な水薬。 投げることで指定した範囲に火柱を立てることが出来 るが、危険な火遊びは保護者同伴で、水を確保した上 でしよう。 「硫酸」  スライムの体液に良く似た特徴を持った水薬。なん でも溶かすスライム同様、触れた素材を錆びさせる性 質を持つ。人体にも勿論有害な為、喉が渇いたからと いって決して飲まないこと。 %END %*,EN No date. %END #####################################